●グローバリズム
 さて、ビル・ゲイツの資産は、世界の最貧国6ヶ国のGDPの合計を上回っているっつう話だけど、97年に書いた『やまつう』の中でも、俺達先進国の人達を脳天気な“マリーちゃん”と例えて、「貧しい人達は、いつ暴動を起こしてもおかしくない状況なんだよ」っつう警鐘を鳴らしていたんだけど、俺様自身、まさかビルに旅客機が突っ込むとは思ってなかったんだよね。
 単純に考えて、貧しい国の人達を援助してあげた方が、テロなんてなくなりそうだよね。
 ちょっと具体的に考えてみようか。
 例えば、全世界の軍事支出の3週間分があれば、第3世界の子供達の為の基本的保険医療をまかなって、下痢、その他の病気による500万人以上の死を防ぐ事が出来るらしい・・・。
 又、全世界の軍事支出の2日分で、第3世界の砂漠化を食い止める為の年間コストがまかなえるらしい・・・。
 又、1回の核実験にかかる費用だけでも、8万台のポンプ取り付け費用をまかなって、第3世界の村々にきれいな水を提供する事が出来るらしい・・・。

 昔の話になるけど、旧ソ連が崩壊して、東西の冷戦が終結した時、アメリカと西ヨーロッパ諸国は、NATO(北大西洋条約機構)防衛線の大幅なカットを決めたんだけど、それまでアメリカはNATOに国防予算の60%以上をつぎ込んでいて、国民1人あたり、1155ドル(15万円くらい?)もの税金をこれに払っていた事になるんだよね。
 このお金を、軍事費じゃなくって、第3世界の為に使っていたら良かったのにな〜。

 もちろん、アメリカの国民だって平和を願っている人は多いんだよね。 例えば、軍需産業から平和産業への転換を進めようっつう提案も実際にはされているみたいだよ。

 マサチューセッツにあるジェネラル・ダイナミック社の造船所では、労働者が軍艦の建造から、『海洋の熱エネルギーを電力に変換する海洋工場』建設への転換を提案したり、(この種の『工場船』は、すでに日本で造られているらしい)南カリフォルニアのマクダネル・ダグラス航空宇宙工場の労働者からは、生産ラインをちょっち変えて、車イスやその他の医療機器、省エネルギー機器などを作ろうぜっつう提案も出ているらしい・・・。

 アメリカのなんかの調査によると、10億ドルの軍需調達は、約2万8000人の雇用創出につながるってー話だけど、同じ支出を公共輸送機関建設に振り向けると3万2000人、教育に振り向ければ7万1000人分の雇用が生まれるらしいんだよね。
 それと、アメリカの雇用研究協会の調査では、1981年の国防支出は、アメリカ経済に1500万人の失業をもたらしたらしくって、国防省が10億ドル支出するごとに、1万8000人の失業者が生まれるなんて事も言ってるみたいだよ。

 う〜ん、やっぱ軍事費って考えれば考える程、“ムダ”だよね〜。
 アメリカの国民の皆さんは、なんで又、IQの低そうなブッシュさん選んだんだろーねー?
 税金払ってるの自分達なんだから、こんなムダなお金使う人に投票する事ないのにね〜。
 おっと、でも日本人も気を付けなきゃいけないよね。

 ところで、平和主義者の人ならば、アフガニスタンの空爆で、罪のない人達まで死ぬのは、やり過ぎだと思っている事だろうと思うけど、ブッシュさんを支持したアメリカ国民だって、ベトナムやソマリアの苦い経験から、報復攻撃には懐疑的だと思うんだよね。
 テロにより亡くなった方達は、本当に気の毒で不運としか言いようがないけど、やっぱ、何か起きてから力で対処するよりかは、「備えあれば憂いなし」ってな調子で、東洋医学的予防療法を参考にした方がいいと、俺様は思うんだよね。

 ブッシュさんは、もちろん利権まみれなので、兵器産業と石油業界との癒着から、これらの企業の単なる代表として戦争を起こしたんだと思うけど、皮肉な事に、“グローバルに見れば”、軍事産業を活性化しても、長期的にはアメリカの国益にはならなくって、アメリカ国民は、益々重い税で貧しくなっていく事だろう・・・。

 悪名高いブッシュさんの親父の話をすれば、かの有名な湾岸戦争では、アメリカとイラクが激突したんだけど、この親父は、中東の石油の利権を守る為に、何10億ドルという資金を使って、何10万人ものアメリカ兵士の命を危険にさらして、もちろん現地の人達はたくさん死んで、現在でも貧困などで困っている訳だよね。
 もし、この時よりも前に、アメリカの政治家が、クルマの燃費水準を、リッターあたり約12kmから、リッターあたり約15kmに引き上げるか、ガソリン税をガロンあたり50セント引き上げるか、あるいは燃費の悪いクルマを作る自動車メーカーに課税するかしていたら、アメリカは中東の石油など一滴もあてにしなくてすんで、アメリカ兵の命を危険にさらす事も、軍事行動に何百万ドルものお金をムダ遣いする事もなかったという専門家もいるんだよね。
 更に言えば、イスラム圏の人達のアメリカや自由経済に対する憎悪の念も増幅する事はなかっただろう・・・。

 アフガンの貧しい人達を映像で見せられれば、「ああ、可愛そうだな」と誰でも思うし、ステレオタイプの反応で「戦争反対!!」と叫びがちだけど、やっぱもっと前の段階から世界に対して気を配る必要があるよね。
 本当に皮肉な事に、とってもおせっかいで世界の価値観を統一したいっつうイキフン(雰囲気)バリバリのアメリカ人って、他の文化に対しての理解力に欠けるっつうか、ストレートに“鈍感”な感じがするよね。
 例えば、イスラム教徒のメッカ(聖地)に、肌を露出したアメリカの女性兵士がズカズカ入って行って、いつまでも居座っているなんて事に、イスラム教徒は長い間耐え忍んでいて、時には今回のように“キレ”ちゃったりするんだと思うけど、これって伊勢神宮にアメリカ兵がアメリカの国旗をひるがえして、いつまでも陣取っているような違和感と同じなのかもね〜。(すでに日本の若い世代は違和感を感じない程アメリカンナイズさてれるかもしれないけど・・・)

 話脱線したけど、軍事費なんてものは、長期的に見て、全然国益にならないんだから、とっとと削減して、その分、言い方は悪いけど、貧しい国に援助した方が、テロなんてなくなりそうなものだよね。

 簡単に言えば、テロリストがケンカを売ったのではなく、アメリカが反感を買ったっていう訳だけど、そろそろ人類は、本当の意味で“グローバル”(大局的)にものを考え始めないと、全員が自滅しちゃうよね〜。
 刹那主義者は、「もうどうやったって手遅れだよ。だから好き勝手にやらさせてもらうぜ」なんて暴言を吐くけど、俺様は人類だけが自滅するならともかく、他の生物を巻き込んで滅びるっつう事に、心底抵抗感を感じるんだよね。だって、他の生物は全く罪ないじゃん。
 人類だけが滅びるのなら、宇宙人から、「連帯責任だよバーカ」って言われてもしょうがないかもしれないけど、他の生物は人類と連帯してねーからなー。
 だって、俺様の知っている範囲で考えても、太陽系の中で貨幣経済を採用しているのは、“人類だけ”だからね。

●日本
 聞くところによると、日本政府は向こう3年間くらいの期間で、1200億円もの大金をアフガニスタンに援助するらしいけど、みんなはどう思う?
 もちろん、アメリカの空爆に比べれば、アメムチのアメって感じで、人は死なないし数倍いい事なんだけど、皮肉な見方をすると、力仕事はジャイアン担当で、金かかる事はスネ夫の担当って感じで、アメリカの経済的には植民地、軍事的には属国の日本のいつものパターンって感じで、アメリカに利用されている感は否めないよね。
 でも、スネ夫もスネ夫で、アジアに対するODA(政府開発援助)ヨロシク、今回の援助も、何か金儲けのオイニー(匂い)がプンプンするように感じるのは、俺様だけかね?
 まー、俗に言う、“ヒモ付き援助”ってヤツだけど、アフガニスタンの人達は、アメリカに爆撃されてメチャメチャになった自分達の土地を復興する為には、悪路でもへっちゃらな日本製のトラックを買うだろうし、日本製の建設機器や、荒れた土地を耕す為の日本製の農業機器を、援助してもらった日本のお金で買い、見事に復興してからも、“おそらく”日本製品を永久に買い続ける事になるだろう・・・。
 つまり、「1200億円も援助しちゃって、今、国内が不景気なのに大丈夫なの?」なんていう俺達庶民感覚は政治家には無くって、政治家っつうのは、こうした「損して得とれ」のプロなんだよね。

 まーこれが、AV女優のワンフー(ファン)が、憧れのAV女優に会った時に、「いつも息子がお世話になっています」なんて言う事くらい“お決まりの”、日本がアジアから搾取して金持ちになったっつう、いつものパターンなんだけど、(アジアの場合は、“戦時賠償”が利用された)多くの日本人は、そんな政治家の“暗躍”も知らずに、脳天気に裕福にやっているんだよね。
 それなのに、国民の多くは「自分は貧しい」と感じている所に、現代文明の欺瞞性があるんだという事を、俺様は繰り返し警告しているんだけど、話を戻して、みんなはこうしたヒモ付き援助についてどう思う?
 俺様自身、「したたかだな〜」なんて思いつつも、バカっぽいアメリカの空爆よりかは数倍マシなので、なんだか苦々しい気持ちがするんだよね。
 まーあえて“オメデタク”脳天気に言わせてもらえれば、ホンダのアシモ君(ロボット)が大量生産されて、2〜3人の銀ブチのメガネをかけた“しちさん”の日本人(こうしたステレオタイブの日本人じゃないと、絵的に面白くない)が操作しながら、アシモ君が地雷撤去でもしたらスゲーなーなんて事を夢想しちゃうんだけど、(@想像力のみ豊)とりあえず今の所、日本が出来る事なんて、そんな事くらいなのかね?
 皆さんはどう思う?

2002年1月3日
やまちゃん

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