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1997 Vol.1
●プロローグ
ヤッホー! 昨年は俺様の開催していたJJRってレースのエントラント向けに『やまつう』を郵送していたんだけど、このイベントは“おじゃん”になっちゃったので、友人向けに『やまつう』を書く事にしたゼ! 賀来さんと谷口君あたりは昨年の『やまつう』を読んでいたと思うけど、今回はごく少数の友人向けに、その時思った事をエッセイ風に書くつもりなので、手抜きっぽい乱筆乱文は許してね!
まぁ、最近のやまちゃんは毎日毎日肉体労働で少々刹那的なんだけど、相変わらず浮いた話もなく、かと言ってあんまりパーッとやるほど裕福でもないので、文章を書くのはストレス解消&時間潰しには丁度いいんだよね。それに文章を書くという作業は自己陶酔的で、ちょっとしたトリップ感が味わえるところが好きなんだ。
まぁ、そんな事はともかく、みんなもちょっとしたトリップ感を味わうつもりで、『やまつう』をヒマ潰しに利用してチョッ!
●親父の暴論
俺様が幼少期の頃、俺様の親父は、「世界の人々は戦争とかして仲が悪いけど、宇宙人が攻めてくれば、地球人は一致団結して宇宙人に立ち向かうので、みんなで協力して仲良くやるだろう」なんて事を軽く言った事があったんだけど、俺様は子供ながらに、「とんでもネー暴論だなー」なんて思ったんだ。
なぜかって言うと、ガキの頃UFOや宇宙人なんてものが大好きだったんだけど、宇宙人とも仲良くやった方がいいという理想主義を持っていたからかもしれないな〜。そんな事はさておき、こんな“オヤジ入った”飲んでる席調のセリフを、大金はたいて映画にしちまう所がハリウッドの凄いところで、この親父のセリフそのまんまがテーマの映画が昨年(1996年)大ヒットとなったんだ。御存じその名は『インデペンデンス・デイ』
●はずした『インデペンデンス・デイ』
昨年の『やまつう』を読んだ人は知ってると思うけど、トレンドウォッチ大好きのやまちゃんは、『やまつう』の随所に、若造の流行の『スポーン』『スターウォーズ』そして『ID4』(インデペンデンス・デイ)の絵や写真、そしてちょっとしたコメントを入れていたんだ。
知らない人は今さらながら説明するけど、今、若造の間では、上記のフィギュア(人形とかのオモチャ)がスゲー流行っていて、やまちゃんもオシャレっぽくそんなモノを『やまつう』に取り入れていたんだけど、当然それは個人的にも好きだからで、(でも自分では買わないヨ、バカらしい)そんなこんなで『ID4』の日本公開はスゲー楽しみにしていたんだ。
『インデ・・・』は訳すと、『独立の日』なんだけど、アメリカでは独立記念日の7月4日に公開するや大ヒットとなり、日本公開よりも先にフィギュアやカードが日本に上陸していたので、やまちゃんも期待に大きく胸をふくらませていたんだ。当然の事ながら日本でも大ヒットとなり、映画館は満員で、「こりゃー観に行くのも作戦ねんなきゃ」と、俺様は1月1日の早朝9時15分に『ID4』鑑賞を決定したんだ。思った通り俺様と同じ事を考えているヤツは少なからずいたけど、だいたい作戦は成功して、ゆっくり鑑賞する事ができたぜ。ところがギッチョン、よくあるパターンなんだけど、期待が大きい映画ほど“はずす”という俺様のセオリーが的中し、この『ID4』はとってもつまらなく、鑑賞中はとてつもなく憂鬱だった。
まぁ、ようするにテーマは、上記の親父のセリフそのものなんだけど、結局は“アメリカ万歳もの”で、話のスジとしては、宇宙人が地球を攻めてきて、最初友好的に交信を試みるんだけど、、それがダメという事で、アメリカ大統領は、宇宙人の事を、「資源を求めて惑星から惑星に移っていく、こいつらはイナゴと一緒だ!」と言って、大統領自らジェット戦闘機に乗ってミサイルをバンバン撃ちまくり、大統領のコードネームが『イーグルワン』どひゃー! 俺様は「イナゴで正当化かよー」と思いながら、無理な進行についていくのが大変で、単純にSFXを楽しもうと思っても、SFXもたいした事なく、宇宙人は、シガニー・ウィバー主演の『エイリアン』みたいに強い訳でもなく、『バッド・ボーイ』の金持ちの方の刑事役だった人(ウィル・スミス)がゲンコツで殴ると気絶するという情けなさで、(関係ないけど、俺様は『バッド・ボーイ』のチビの刑事役が、ナイナイの岡村とイメージがオーバーラップしてしまう)人類の反撃のシーンでは、バイロットが不足しているからという理由で、民間の酔っ払ったおっさんが最新のジェット戦闘機に乗り込み、UFOに激突! それを見ていた息子に対して、軍隊の人が、「親父を誇りに思うか?」と聞くと、息子はうなずき、アメリカ人の目は涙でウルウル、そして日本人は「クッサー」と大笑いという、とんでもねー映画で、なぜこれが大ヒットなのか首をかしげる事しかりだ!
まぁ、とにかく、現実の世界でも、大統領が他人の家にミサイルを撃ちこめば国民が大喜びするというバカ大国アメリカは、いつまでたってもこんな調子なんだナーと笑うには“いい映画”って事かもしれないな〜。
でもあまりにも期待持たされて裏切られた俺様は、映画館を出ると、ストレス解消で向かい側にあった映画館で、『サラリーマン専科2』を観ちゃったぜ!(笑)
実は1月1日はファン感謝デーという事で、どんな映画も1,000円ポッキリで観れるんだけど、そんな事も手伝って『サラリー・・・』を観ると、こっちの方が全然良かったよ。(でも『サラリー・・・』は前作の方が良かった。ちなみに前作は劇場に2回も観にいってしまった!)もうひとつ2本立ての『虹をつかむ男』は、ようするに寅さんの追悼映画でチャンチャンてな感じだったけど、『ID4』よりかは良かったよ。
ここまで読んでくれた人はどうもありがとう。これからディープな話に突入するからね。文章というのは、まず軽い話題でふって読者をつかむのがセオリーなのよ。チャンチャン。
●みんな仲良く?
宇宙人が攻めてくる可能性は500%ないとして、(だいたい宇宙人がミサイルガンガン撃ってくるという発想が幼稚だ。生物兵器くらい使いなさい)人類が仲悪くやっているのは現実で、みんなはこれをどう思っているのかな〜?
ここで宇宙人はともかく、「世界は一家、人類は皆兄弟」というスローガンがもっともらしく聞こえるんだけど、なんとなく耳障りな感じもするよね。それは死んじゃった笹川会長が言っていたからという事もあるけど、一歩間違えると、独裁者の『ワン・ワールド・ガバメント主義』(統一世界政府主義)に結びつく可能性があるからで、権力、経済力、名声を持った人がこういう事をほざくと実にうさん臭く感じ、逆に聖人君子っぽい人は、こんな事は言わないからなんだよね。
でも、この『ワン・ワールド・ガバメント主義』は、飲んでる席的な場所で、オヤジ入った人が言いがちなセリフでもあるんだけど、なんとなく正論に聞こえて、反論する人もいないんだよね。でも俺様は全く逆の発想である、老子の『小国寡民』(しょうこくかみん)って考えにとても惹かれるんだ。これはようするに「小さくまとまろう」という考えで、E・F・シューマッハって人も、「スモール・イズ・ビューティフル」(小さい事はいいことだ)と言っているんだ。よ〜く考えてみると、この考えは、「みんな仲良くというのは理想主義で、小さくまとまってよそと行き来しなければうまくいくんだよ」という、とても冷たい現実主義にも聞こえるんだけど、事実、老子をそのように捉えて分析している人もいるんだよね。(これとは逆に、隣国にわざわざ行って道徳を唱えて苦労しながらも、その苦労がむくわれなかったのが孔子で、それを皮肉ったのが荘子、静観していたのが老子というのが私の中のイメージである)
話を現実に戻して、現代の人類が抱える問題は、テクノロジーが発達して、交通や輸送が簡単になった事に起因しているんだと思うんだ。だって人類が猿みたいな原始人だったら、地球の裏側の人を心配したり、ケンカしたりなんてできないからね。ところが人類は“囲い込み”という行為を行うようになってから、だんだん他人の領土を略奪して、大きな『国家』というものを作っていき、国家間の争いの歴史が始まったんだけど、面白い事に、最近の人類のジレンマは、この国家という枠組みがとってもジャマになってきている事が原因になっている事で、どの国の国民も、政府に対しては何も期待せず、あきれているのが現実なんだよね。
例えば電話とFAXがあれば、簡単に外国の人と商売ができるし、最近ではインターネットというものもあって、ビジネスもビジネス以外のコミニケーションも更に簡単に外国と行える。みんな『国家』というものを全然意識しなくなってきているんだよね。
例えば、今の日本人は、和洋中イタフラといった料理を自由に食べる事ができるけど、和食だけに限定しろと言っても、「それじゃー飽きちゃうよ」ってな事になるのがオチだよね。旅行でどこでも行けるし、「国に縛られる必要なんてないじゃん」てな調子な訳だ。
こんな感じでビジネスを進めてとてつもなくでかくなってしまっているのが、『多国籍企業』で、電気のおかげで世界中どこでも瞬時にコミニケーションが行える現在では、“国家”という枠組みは、化石のような存在になってきているんだよね。多国籍企業は特定の領土に縛られる事なく、どこにも永住する事なく、経済的利益の為に、致命的な損失をこうむる事なしに、世界中のどこへでも操業を移転し、しかもそのスピードは目にもとまらない“はやわざ”で行われる。現代は国家よりも大きな力を持ち、“何でもアリ”的に世界を統一しようとしているのが、『多国籍企業』なんだ。
何か気が付かないかい? そう、資源がなくなればイナゴ的に次の場所に移動するのは、『ID4』の宇宙人ではなく、『多国籍企業』なのだよ。
●地球大のショッピングセンター
これを読む人で多国籍企業に属している人はあまりいないと思うから、ピンとくる人も少ないかもしれないけど、これまでは、個人の安全が国家の保証と結びつき、『愛国心』が醸成されていたんだけど、現在では企業が提供する住宅に住み、企業内専用のクレジットカードや医療保険、休暇などを利用する事で、自分自身を『国民』と思うよりも、ITTグループやマクドナルドグループの一員と考える人達が着実に増えているんだ。ドラマの話で申し訳ないけど、フジテレビのトレンディードラマの『彼女達の結婚』の主人公の鈴木京香は、役どころでマクドナルドの店長をやっているんだけど、会社の社宅(これがドラマっぽいオシャレな部屋)に住み、「本社勤務が夢なんです」なんてセリフを吐き、上記の人を演じていてとっても面白いよ。まぁ、もっと小さなレベルで言えば、テレビ東京の『ASAYAN』に出てくる女の子達は、自分は日本人じゃなくていいから、とにかく小室ファミリーに入れてくれと思っているんじゃないかな〜?
上記では多国籍企業が世界を統一しようとしているなんて書いちゃったけど、当の多国籍企業はそんな風に考えてなくて、多国籍企業の合言葉は、「単一市場」って事なんだよね。ピーター・ドラッガーって人は、この事を「地球大のショッピングセンター」って言ってるんだけど、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、ペプシなんかは、“国境を知らない消費者”を作り出す為に何10億ドルも宣伝に注ぎ込んでいるんだよね。(上記のドラマも最高のパブリシティー活動だろう)気が付けば、周りの人達も、リーバイス、シャネル、メルセデスベンツ、マッキントッシュに最大の忠誠とこだわりを示すようになっているんだから、人間てコマーシャリズムに従順だよね。
☆番外
『彼女達の結婚』で鈴木京香演ずる主人公のキリコが、夜、家で独りで飲むシーンで、飲んでる酒が俺様の好きな『ボンベイサファイヤ』だ! 普通飲むかボンベイ! (ビンがオシャレだという説が有力。それともインポーターのパブリシティー?)ああ、ボンベイに忠誠とこだわり・・・・。
●ああコンシューマリズム
俺様の事を知らない人なら、「何が言いてんだバカヤロー!」ってな感じだろうし、俺様の事を知っている人なら大体何を言いたいのか分かってきていると思うけど、ここまではどちらかと言うと俺様は単なる情報提供者だった感じなので、少々何か訴えようかな。
ようするに現代では、人々が地球環境が悪化していて、人類が生き延びられる余地はほとんどないという意見には懐疑的な割には、コマーシャリズムにはとっても従順で、“消費”というものが自分を表現する、ひとつの“気晴らし”になっていて、この気ままで豊潤な現代社会が永遠に続くものと信じて疑わないわけで、合言葉は「とにかく前へ進め」ってな調子な訳だ。ところが、より浪費的な生活を目指して経済成長したところで、生物種としての人類の将来が奪われるばかりであるのに、「なぜそれに期待を寄せるのだろうか?」という自己矛盾を感じている人はほとんどいないので、俺様はちょっとばかしそんな事も訴えたいんだ。
と言いつつ、そんな事をほざいている俺様自身がトレンドに弱いマテリアルボーイな訳なんだけど、当然俺様自身がコマーシャリズムに弱い。だけど、そんな俺様も、順序だててロジカル(論理的)に説明されれば、間違ってもマクドナルドのハンバーガーは食べないし、ペプシコーラも飲まなくなれるのだ、という事を訴えたいんだよね。
以前、友人知人に手紙を送った時に、肉を食べなくなったり、玄米食始めたりした人がいたけど、そういった事は地球の健康を守るのにとっても良い事なので、再びそんな事を訴える事で、みんなが地球にとっていい人になれたり、自分の健康も守ったりできればいいと思っているんだ。
でも、ストレスを感じるほど完璧にやる必要もないし、そんな事を誇りに思う必要もないんだよ。“いい加減さ”も大切で、例えは悪いけど、途中で飛行機使ってた猿岩石に対して、ヒステリックになるよりも、“ホントにあった出来事がほとんど”で盛り上がる事が脳内革命(脳無い革命か?)つまりプラス志向な訳だ。ウ〜ム書いてる本人が首をかしげる例え話だけど、そんなもんなんだよ。
「楽しきゃ何でもいいじゃん」ていう“旅の恥はかきすて”はよくないし、かと言ってあらゆる事を神聖視する必要もない。何事にもへりくだり、清静、柔和、節度、不争の心で生きていきたいと思う今日この頃だよ・・・。
1997,2,9(にくの日) ベジタリアンのやまちゃん
